アレク大公の悪意なき秒殺


同人ラジオドラマを製作のため、日本語版にリメイクした・・・・

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新帝国暦8年12月31日

来年も穏やかでよい年でありますように、と人々が互いにそう告げながら、いよいよ新·帝国暦8年の幕が閉じるところになった。

全銀河帝国の臣民に「プリンツアレク」と愛称されているアレクサンデル·ジークフリード·フォン·ローエングラムも五歳となり、年末を迎えながら、初の公務活動を行う事にした。

それはつまり、数少ない皇室のメンバーとして、新年コンサートに出席することであった。

これはおそらくプリンツ・アレクが公の場合ではじめて姿を現すので、厳しい報道規制とセキュリティチェックが施されたながらも、フェザンのテレビ局関連者は歯を食いしばって条件を飲むしかなかった。宮内省、民政省、軍務省、憲兵処、内国安全保障局などの各部会から出された誓約書、報道協定にサインするしかない。さらに「殺人凶器として一番適切」とジャーナリストたちに揶揄された「新年コンサート・報道安全関連手引き」をおとなしく精読するしかなった。

また宮内省と民政省の官僚たちも、一ヶ月前から神経を極限まで張りらせ、皇室メンバーに危険なき穏やかな大晦日を過ごせるために、厳密かつ再三的に、各プログラムとスケジュールをチェックしてきた。

でも、当の本人にとって、つまり、プリンツアレクの心を一番躍らせたのは、おそらく正々堂々、夜更かしが許されることであろう。

「大公殿下、メフェールの言葉、お理解頂けますか?」やや神経質な声で、時代錯誤とも言えるような古典の扮装をしているメフェール子爵はアレクの礼儀・教養係りを担当し、再度に金髪の少年に尋ねる。

白目で軽く睨みながら、アレクはため息半分混じって「だ·か·ら!メフェール子爵、もう覚えたよ、そんなに緊張しないで!」と対応。

「まったく、このクラバット、どう結んでもスッキリしないね・・・」

口と手はまるで別々の意識でコントロールされているように、うまく、かつ巧妙に作動している。

「大公殿下、メフェールが緊張しないわけには行かないだろう!?これが殿下お初の、おおやけの場での、お披露目でございますから、何があったら絶対に許されない!何一つミスも許されませぬ!」

「殿下、もう一度申し上げます。この毎年恒例の新年コソサ-トは、最後のアンコールも含め、深夜12時15分まで続けられており、ほぼ2時間も及んでいます。もし途中で眠気にお召しになりましたら、ハッセルバックにお座席をすごしだけ、後ろの見えないところに下げますように。そうしたら堂々とお休みになってくさい。されど・・・されど殿下!!」

「とにかく最後のアンコール、行進曲『ゴールデンルーヴェ』とワルツ『新世界』、ボクはなんとしても、目をパッチとして拍手しなくちゃっだよね?」もう何回も同じ言葉を聴いたアレクは、明快にその続きを述べた。

尋常の子供と違って、ため息の量も尋常じゃないアレクはさらにため息ひとつを追加し、「だからもう全部覚え……ヴ!ッケッケ」

「おお、これは申し訳ございませぬ、大公殿下!キツすぎたのでしょうか?」

ギューっと締め上げたスカーフを緩めように引っ張って、アレクは思わず苦情をこぼした「もう、メフェール子爵、スカーフ、やめてもいい?あっついよ」

「な!なりませぬ!殿下」アレクの手を素早く止めて、慰めのような言葉を進上した。「大ホールにはエアコンが完備されております。暑いなどご心配なく・・・」

この際に、部屋のドアがコンコンとノックされ、入室したのはヒルダ皇太后とアンネローゼ大公妃であった。

「まぁ、可愛らしいわ」とアンネローゼが素直に感想を述べ、「ええ、見間違うほどの小公子だね」とヒルダは微笑みながら、飛んできたアレクをチャッチした。

「ムッター!」アレクはすぐさま母親の胸に飛びつき、甘えながら「今日のドレスのスカートは大きいね!しかも何枚も重ねて!」とヒルダのロングスカートの裾を翻して、中のチュールレースを數えた。

「ダメよ。アレク」

(つづき)

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